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【腱鞘炎】につながるチェロの弓操作で右小指の力み

チェロ演奏時の姿勢をiPadにて撮影し演奏中にかかる負担をチェック

 埼玉県熊谷市石原にあるコンディショニングサロンHarmonia(ハルモニア)です。

 当店は、楽器演奏者のコンディショニングを行っています。コンディショニングを行う中で演奏時の負担を減らすためのボディワークも行うわけですが、行う中でいろいろご質問をいただくことがあります。

そこで!

ブログにてご質問いただいた内容に対して、演奏家の皆様と共有していただけるように定期的にまとめていきます。

今回は、当店をご利用になっているチェロ奏者の方からいただいたご質問に対してアドバイスさせていただいたことについて解説いたします。

「弓の操作中に感じる右小指の力み」

についてです。

この問題、放っておくと腱鞘炎につながるリスクがあります。

では、なぜそのようなことが起こるのか解説していきます。

ヴァイオリンやヴィオラ、コントラバスなど弓を扱う楽器に共通している内容にもなるかと思います。

では、いってみましょう!

注意

音楽大学などを卒業し専門的な音楽学習をしてきたわけではありません。
あくまで、理学療法士として解剖学・運動学的に動作を捉えて解説しています。
ですので、チェロ演奏に関わる専門用語などは出てきませんがご了承ください。

チェロの弓の動き

 チェロを演奏する際、弓の操作は押す・引く動作により音を出しますが、曲により

  • 弓を細かく押し引きする動作
  • 一定の音を長く出す動作

があります。

また、弾く弦の位置によって弓の当て方が変わり、弓を持つ手の位置が上半身から近いところ・遠いところと変化します。

この時、

  • 肩甲骨の動き
  • 肩関節の動き
  • 肘関節の動き
  • 手関節(手首の関節)の動き

を総動員して弓の動きを作り出しています。

そしてそれぞれの動きの役割は、

  • 肩甲骨の動き⇒腕の動きの基盤を作る
  • 肩関節の動き⇒弓を持つ手と上半身との位置関係を調節する
  • 肘関節の動き⇒弓の動きの幅を調整する
  • 手関節の動き⇒弓を当てる角度に合わせて柔軟に動く

になります。

肩甲骨の動きが胸郭に対して安定していると肩から先の動きの力みは少なくなります。
肩関節の動きによって当てる弦への弓の角度の調節をすると肘から先の力みは減ります。
肘関節の屈伸の動作にて弓を引けると手首の力みが減ります。
これらのことが成立することで、弓の操作に合わせて手首を固定せず柔軟に動かすことができます。

なぜ、小指が力むのか

 では、これらのことを踏まえて「弓の操作時に右小指の力みが入りやすくなるのはなぜか?」を解説していきます。

考えられる理由として

  1. 弓を持つ親指の位置が小指側に近い
  2. 手首を小指側に倒して固定している
  3. 猫背による巻き肩にて肩甲骨が動いていない

の3つの点が挙げられます。

1.弓を持つ親指の位置が小指側に近い

弓を持つ右手親指の位置の問題について解説していきます。

弓を持つときの指として親指・人差し指・小指の3点を中心に保持することが多いかと思います。テコの原理で考えると以下の図のようなかたちになります。

チェロの弓を持つ親指の位置が人差し指と小指の中間にあると指に掛かる負担は均等

これを踏まえると、親指が小指に近い位置に慣ればテコの原理上、親指にかかる負担は減り、小指に掛かる負担が増えるため、小指の力が入りやすくなります。

チェロの弓を持つ際、親指が小指に近いと小指の負担が増える

さらに、親指で弓を抑える力が落ちるとブレやすくなるため、余計手首に力が入るようになります。

 逆に、人差し指に近い位置になると小指は開放されやすくなります。そのため、小指の力みが強い時は、親指の位置を人差し指に近づけてみるのも方法でしょう。

2.手首を小指側に倒して固定している

 手首の固定問題について解説していきます。

下の写真のように小指側に手首を倒して固定した状態になっていると、自然と小指の筋肉に力が入りやすくなります。これは、手首を小指側に倒す筋肉(尺側手根屈筋)の力を小指を曲げる筋肉(小指屈筋群)が代償するからです

手首を小指側に倒して固定して弓を持っているイメージ図

また、肘を曲げ、手首を小指側に固定したまま弓を操作する人に、肩や手首の不調を抱えている人が多い傾向にあります。(下の画像参照)

手首を小指側に倒して固定したまま演奏を行うと、肘を伸ばしにくくなり、弓を引く動作において肘を完全に伸ばすこと無く、肩関節を背中側に引く(水平外転させる)ことで動きを作り出そうとします。

すると、肩関節後面にある筋肉を必要以上に活動させてしまい、肘・手関節(手首)の動きを代償してしまうのです。

MEMO

先日、弦楽器のみでのコンサートを聴きに行かせていただいた際に、ヴァイオリン奏者・ヴィオラ奏者・チェロ奏者の肩・肘・手首の関節の動きに着目して演奏をみていましたが、ソリストとして活動している人とその他の人を比べると、手首を柔軟に大きな違いがあり、一定の音を長く出すときの音の伸びや安定性が群を抜いていました。

速い曲など演奏する際の手首の固定を用いる場合は、

弦楽器の弓の操作における手首の適切な位置

上記のように中指が前腕の中心を通る軸と一直線になるような位置にある状態でできると負担が少なくなります。

3.猫背であることで肩甲骨がうまく動かない

 猫背の問題について解説していきます。
突然ですがみなさん、猫背の状態でバンザイしてみてください。

猫背にてバンザイすると、腕は天井に向けて垂直には上がらない

天井まで腕が垂直になるまでバンザイできませんよね?

これは、猫背であることで

肩甲骨の動きが制限される

からなのです。

無理してバンザイしようとすると肩のあたりの力を必要になるかと思います。猫背でなければ、肩に感じる必要以上の力みは無くなります。

これが肩の疲労や張りにつながり、オーバーワークによる痛みになります。

チェロの場合、チェロのエンドピンの長さやチェロの支え方によって猫背が起きやすくなったりします。

高音域を抑える際に、覆いかぶさるように演奏すると猫背になりやすい方もおられるかと思います。
ですので、覆いかぶさらなくてもリーチできるようにチェロの指板の面をやや体の中央へ向けるようにして一番左側の弦に弓を当てやすくするといった対策もあるかと思います。

ヴァイオリンやヴィオラにおいては、楽器の本体の重さを背中を丸めて支えないように注意する必要があるでしょう。

手首を固めないためのボディワーク

 では、手首を固めて使わないようにするためにはどうするか。
先日Twitterに投稿した手首と肘の連動した動きを意識したボディワークをご紹介します。

動画を見ていただくとわかるように、肘を伸ばすときに手首は親指側に倒れ、肘を曲げるときには小指側に倒れるように動かしています。

この動き自体が硬いと、手首を必要以上に固めてしまうことが予測されます。

ワークをしてみて最初は手首の不安定感を感じる人もいるかもしれませんが、手首を小指側に倒す筋力に比べて親指側に倒す筋力が弱いことが考えられます。

ですので、繰り返し練習しているうちに筋力向上、脳の活性化が起き、動かしやすくなります。

注意

このボディワークを行う際は、猫背や腰を丸めたまま行うのではなく、頭の天辺から紐で吊られるようなイメージで背筋を正し、骨盤を立てた状態で行うようにしてください。

まとめ

 今回は、チェロ演奏者の右小指の力みの原因について解説してきました。

弓の操作一つにしても、しっかりと各関節の動きを理解することで力みを減らすことができ、演奏時のパフォーマンスアップにつなげることができます。

肘関節の使い方を注意してもうまく手首の動きが改善されない場合は、肩甲骨の安定性に問題があるため、ストレッチ含め施術などで一度肩甲骨周囲の問題を解決する必要があるかも知れません。

そのような場合は、ハルモニアにご相談ください。

より長く演奏を楽しんでいただける身体づくりをサポートさせていただきます。

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