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テニスしていない人にも起こる!上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の原因と対処法について

 仕事をしていて肘が痛い、家事仕事をしていて肘が痛い、子どもを抱っこしていて肘が痛いなど肘の外側に痛みを感じたことがある方で、整形外科を受診したら「テニス肘ですね。」と言われたことがある方おられるのではないでしょうか。

テニスしていないのにテニス肘?と思う方は多いかと思います。

本来はテニスをする際、ラケットにボールが当たる際やラケットを振り抜く際によくみられる、肘の外側の痛みが出るテニス肘ですが、医学的には上腕骨外側上顆炎と言われ、テニスをしている人だけでなく、テニスをしていない人にも起こり得る疾患なんです。ピアノ奏者など楽器演奏者にも起こりやすい疾患でもあります。

今回は、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)について原因と対処法について解説していきます。

テニス肘が起こる原因とその特徴

 手のひらを下に向けた状態から上に向ける動作(回外)を行う筋肉と手首を手の甲側に反らす動作(背屈)を行う筋肉がついている上腕骨外側上顆という部分にストレスが繰り返し加わって生じる炎症で、中高年以降の女性に後発します。

加齢による付着部の退行性変化(年齡に伴う変性)に、使いすぎによる負荷が加わることによって筋肉の微小な断裂や変性、骨膜の炎症などが生じると考えられています。

テニス選手がバックハンドでボールを打つときに同じ部位の負担が加わり痛みを訴えることからテニス肘とも呼ばれています。

楽器演奏の場合は、手が小さい学生が大きな楽器を演奏したり、ピアノで幅の広い和音を弾いたりすると若くても発症する傾向にあり、いわゆるオーバーユース障害(使いすぎ障害)の典型的な病気です。

主な症状

 上腕骨外側上顆から起始する長・短橈側手根伸筋並びに総指伸筋に緊張が加わる動作で痛みが出現します。

テニス肘が起こる原因となる炎症が起こりやすい長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋の位置を示しています。

例えば、タオルを絞る動作やドアノブを回す動作、雨戸を閉める動作などで痛みが増悪します。

楽器演奏では、ピアノのオクターブや和音の演奏で痛みが出ることがあります。また痛み始めると和音を強く打鍵することが怖くなり、練習に支障をきたす結果となります。

テニス肘と関係の深い姿勢のこと

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)は、姿勢とも深い関係があります。

上腕骨外側上顆炎に関係する長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋は、上腕にある外側筋間中隔という組織を経て三角筋という肩にある筋肉や僧帽筋という首から背中にかけてある筋肉と組織的なつながりをもっています。

このつながりは、どこかの筋や組織にストレスがかかると関連する筋肉や組織が緊張するという特徴をもっています。これを姿勢に置き換えると、猫背や巻き肩といった姿勢は、僧帽筋という首から背中にある筋肉に負担を日常的にかけることとなり、外側筋間中隔を介して長橈側手根伸筋や短橈側手根伸筋に緊張状態をつくります。そのため、緊張状態の高い筋肉に負荷がかかると損傷などを伴いやすく、猫背などが続くことでそれが維持されるため、慢性化しやすいのです。

テニス肘が生じる悪い姿勢の1つとして猫背があります。

テニス肘のチェック方法

 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を判断するために以下のような方法があります。

chairテスト

4kg前後の椅子の背もたれを肘を伸ばした状態で手でつかみ持ち上げる。痛みが出たらテニス肘の可能性が高い。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を確認するchairテストです。肘を伸ばした状態で椅子を持ち上げた際に肘の外側に痛みが出る場合を陽性と判断します。

Thomsenテスト

肘を伸ばして拳を握り、手首をそらして、検査する人がその状態から拳を手のひら側に下げるように力を加える。上腕骨外側上顆部に痛みが出たら陽性。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を鑑別するThomsenテストです。検査者は手首を曲げようとし、被験者は肘を伸ばした状態で手首をかえすように力を入れます。肘の外側に痛みが出たら陽性と判断します。

中指伸展テスト

肘を伸ばして中指を伸ばしておき、検査する人が中指を手のひら側に圧迫する。外側上顆部に痛みが生じたら陽性。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を鑑別する方法の一つ、中指伸展テストです。検査者は、中指を押し下げ、被験者は肘を伸ばしたまま押されてる中指が曲がらないように耐えます。肘の外側に痛みが出たら陽性です。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の対処法

日頃から行っていることで、長・短橈側手根伸筋の伸張性を引き出し、オーバーユースによる負担を軽減させるストレッチを一つ紹介します。

片方の腕ずつ行う方法

腕を体の前方へ出し、肘を伸ばした状態で、手首を垂らします。

その状態から指先を外側にねじり、反対側の手で手の甲側から手のひら側へ押すようにします。指先だけ押すと手首がしっかり曲がりませんので、手の甲を押すようにしてみてください。

片方ずつ行う、橈側手根伸筋のストレッチ方法です。前腕を回内させ、指先を外に出すようにし、反対の手で手の甲側から手のひら側へ押します。
片方ずつ行う橈側手根伸筋のストレッチ方法です。前腕を回内し、手のひらを外側へ向け、反対の手で手の甲側から手のひら側へ手首を曲げるように押します。

両方の腕を同時に行う方法

テーブルや手のつける棚、壁などを用いて行います。

片手でやっていた手首の動きを両手で同時に行います。
両手の手首を垂らし、外側にひねるようにした状態にてテーブルやベッドへ手の甲を押し付けるようにします。

すると長・短橈側手根伸筋がストレッチされます。
痛みが強い場合は、指先の向きをやや下向きに戻して行うと少しずつ伸ばすことが可能です。

1回20秒を3セット行ってみてください。

両側同時に行う橈側手根伸筋のストレッチ。手のひら側に手首を垂らしてマットにつけ、指先をその状態から体の外方向へねじります。
指先を外に出すようにねじります。
橈側手根伸筋のストレッチ、指先を外に出すように前腕をねじったら、手首に体重をゆっくりかけるようにします。すると手首から肘の外側にかけて伸びたり突っ張るような張りが出てくるので、そのポイントを伸ばします。
手首に体重をかけると、手の甲側から肘の外側にある橈側手根伸筋がストレッチされます。

コンディショニングサロンHarmoniaとしての上腕骨外側上顆炎への対応

 上腕骨外側上顆炎は、筋肉によってかかるストレスが原因であることが多いため、安静にしていればストレスが減り痛みが軽減するため、そのままに放置しがちです。

ですが、炎症を起こすきっかけとなっている筋肉の張りや筋肉の硬さが残っていると、肘の曲げ伸ばしを再開したと同時に、痛みが再発することがあります。

上腕骨外側上顆炎を度々繰り返す方に関しては、日常生活や仕事の作業、楽器演奏中の腕の使い方に置いて、手首を手の甲側へ反らして作業して長・短橈側手根伸筋へ過剰な負担がかかっている場合が多くみられます。

実際、手首を返す動作をたくさん行っていないのに

コンディショニングサロンHarmoniaでは、上腕骨外側上顆炎が起こる原因を、実際の仕事や趣味動作から問題点を探し出し、炎症が起こっている部位への施術だけでなく、炎症を起こすきっかけとなった筋肉の硬さを取り除くとともに、筋肉が硬くなったりする原因となる肩甲骨の安定性や上半身の柔軟性に対してもアプローチし、根本改善していきます。

まとめ

 今回は、テニス肘について開設いたしました。テニス肘は、テニスに限らず日常生活で重いものを持つ機会が多い方、楽器演奏者にも起こりうる疾患です。

安静にしておいて痛くなくなるからと放っておきがちになりますが、そのままにしておくといずれ爆弾が爆発するのと同じように痛みが突如現れます。

早めに適切な対処をして、身体に掛かる負担をできる限り少なくできるといいですね!

ストレッチをお伝えしましたが、試しても痛みが変わらない場合、辛くてストレッチができない場合は外側上顆炎だけが問題でないことが多々あります。

そんなときは、埼玉県熊谷市石原にある整体サロン『コンディショニングサロンHarmonia』にご相談ください!

全身からテニス肘の問題を捉えて根本的な問題を取り除くHarmonia式アプローチにて改善いたします。

参考書籍

  • 標準整形外科学 医学書院
  • 整形外科学・外傷学 文光堂
  • 音楽家と医師のための音楽家医学入門 協同医書出版社

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