重たいものを持ったり、デスクワークでキーボード操作をしたり、料理で包丁を持つときに手首の痛みを感じることはありませんか?気づいたときには腱鞘炎になっていることもあるります。
今回は、腱鞘炎について解説していきます。
伸筋腱長母指外転筋腱、短母指伸筋腱の第1区画内での狭窄性腱鞘炎です。手関節橈側の茎状突起部に母指運動に伴う痛みがみられます。母指を手掌内で他の指にて握らせ、手関節を尺屈することにより同部に激痛が現れます(フィンケルシュタインテスト)。

ドゥケルバン病に関して詳しく解説した記事もありますので以下を参照ください。

手関節尺側部痛の原因の一つとして頻度は高いと言われています。前腕の回内外が強制される外傷後に発症することが多い疾患です。抵抗を加えて手首を手の甲側へ返す動きや小指側に手首を倒す動きをすると痛みを伴います。

デスクワークにてキーボード操作する際や、ピアノ演奏時に手首を小指側へ傾けながら小指で打鍵する際などに負担がかかりやすいことが考えられます。

また、「かなづちを打つ際に手首を多用する」「レンチを回す際に過度に手首をひねる」などのことでも負担が出やすいことが考えられます。
橈骨手根屈筋腱炎は、大菱形骨の尺側にて狭い線維性トンネルを通過し、まれんではありますが、この部分で狭窄されます。50代女性に多く、舟状骨結節部付近に痛みがあらわれます。抵抗をかけて手首を手のひら側に返したり、親指側に倒すことで痛みが誘発されます。

同じ部位の痛みは、小さな子どもを抱っこする機会の多いママやペットを飼ってて抱きかかえる機会が多い方に起こりやすい腱鞘炎です。
簡単なセルフチェックですが、指と手首の位置関係を確認してみましょう!
手首の位置関係は本来、中指と腕の真ん中を結ぶ線が一直線になっていることがほとんどですが、撓側手根屈筋腱炎が起きている方は、手のひらから中指が親指側に傾く傾向が強いです。

主に症状がひどいときは、当て木やギブスでの固定と安静が選択肢としてとられ、炎症部位へのステロイド注射や局所麻酔などが行われます。鎮痛薬や湿布薬などが処方されることも多いです。これらの方法で対処療法を行った後、症状が治らない場合は、手術という選択肢をとることもあります。場合により、手術ではなく、まずリハビリテーションでどうにかならないか行う病院・クリニックもあるでしょう。
腱鞘炎は、安静にする・注射で炎症を抑えるだけでは再発し、完全には治りません。線維化してしまった手首の組織にたいして施術する必要があります。そのため、整形外科で運動療法を受けられるのであればリハビリテーション科で徒手療法や運動療法を受けていただいたり、超音波療法を行うなどすると良いでしょう。
腱鞘炎の原因と対処法についていくつかご紹介してきました。仕事や日常生活で使い続ける以上、安静にしたまま手首を使わないでいることはなかなか難しいことかと思います。しかし、無理して使ったりかばって使うと手首が痛くなるだけでなく肩や肘に痛みが出ることもあります。
手首の関節の柔軟性は、一度硬くなると一人でほぐすことは不可能に近く、薬や注射では治りません。
サポーターをしても何をしても注射をしても痛みが引かない場合は、関節の動きが硬くなりすぎ慢性化している証拠です。直接手関節の柔軟性を引き出す施術をする必要があります。
そのようなときは、整体サロンHarmoniaにご相談ください。リハビリの専門家である理学療法士の資格を持つスタッフが在籍し、関節構造をしっかりと理解し、関節のどの部分の動きが悪いのかしっかりと特定した上で施術を行い、改善を図ります。
治らないからと我慢せずご相談ください。
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