050-3706-5031
頭痛・首こり・五十肩・膝関節痛・腱鞘炎・ばね指などの施術、睡眠不足のサポートはハルモニアへ!

フルート奏者の困りごと【肩こり・肩の痛み】について

埼玉県熊谷市石原にある整体サロン『コンディショニングサロンHarmonia(ハルモニア)』の四分一です。

度々、当サロンの検索結果で載っている

フルート 左肩 痛み

フルート 肩こり

このワードで検索される方がいるということは、これに困っている方がいるということ。

今回はフルート奏者の肩の痛みついて考えていきたいと思います。

フルート演奏姿勢は左右非対称

 フルートの演奏姿勢は、左右非対称の姿勢であり、ほとんどの方がフルートを右方向へ構え演奏されています。(左利き用も存在するため反対で演奏される方もいるかと思います。)

立位でのフルートの演奏姿勢

簡単に言えば、右腕は開く方向で保持、左腕は閉じる方向で保持する形となります。(左利き用は逆)そのため、右肩は肩を開いて保持するための筋肉を使い、左肩は胸の前に腕を閉じる筋肉を使いやすくなります。また、その状態でフルートを空間で保持するという点でも右側の肩や腕には左に比べて負担がかかっています。

また、口元を支点として、フルートの構え方によって腕の位置関係が変わります。なので、動きを伴って演奏している場合は、フルートの位置にて肩の筋肉の使い方に変化が生まれます。

フルートが身体よりも離れている演奏姿勢
フルートが身体に近い状態の演奏姿勢

 さらには、

  • 座って演奏するのか立って演奏するのか
  • ソロで演奏して空間に余裕があるのか、オーケストラなどで座席同士の空間に余裕がないのか

によっても身体への負担が異なってきます。これらのことには、譜面の位置と自分の体の開き方が関係しています。

フルート奏者の肩の痛みはなぜ起こるのか

 では、なぜフルート奏者の方の肩の痛みが起きやすいのでしょうか。姿勢・動作の専門家である理学療法士の観点から原因をいくつか挙げますと

  • 空間にフルートを保持する姿勢のまま演奏が続くため、肩・腕の筋肉の疲労が積み重なりやすい
  • フルートと身体との位置関係により肩への負担が増える
  • ブレスにおける努力呼吸の身体の使い方が負担のかかる方法となっている etc.

が挙げられます。これらの原因が起こる要素として大きいのは普段の姿勢・演奏時の姿勢です。

注意したい普段の姿勢として挙げられるのは、

  1. 巻き肩
  2. 猫背
  3. 反り腰

です。

これらの姿勢は、良いパフォーマンスを発揮しやすい姿勢であるをニュートラルポジションから逸脱している姿勢であり、演奏姿勢や演奏動作にて局所の負担を蓄積しやすくなります。

フルートの演奏姿勢では、フルートを含めた腕の重さを上半身で支える必要があるため、肩甲骨を背中の中央へ引き寄せる筋肉(僧帽筋・菱形筋群)や上半身をまっすぐ支える背中の筋肉(脊柱起立筋群)を使用します。

ですが、巻き肩・猫背・反り腰を伴っていると、これらの肩甲骨周囲の筋肉や背中の筋肉が働きにくいまたは過剰に働いてしまう姿勢となってしまい、フルートを含めた腕の重みを支える力を肩・腕の筋肉だけで補わなければならなくなり局所的に筋肉が張りやすくなります。

巻き肩・猫背の場合

 巻き肩や猫背の場合、肩甲骨の動きとして下制・外転・下方回旋の複合的な動きを伴いやすい状態になります。

肩甲骨の動きの種類を表した図です。肩を耳元に近づけるように持ち上げる挙上、なで肩のように肩を下に引き下げる下制、肩甲骨の内側をつけるように動かす内転、左右の肩甲骨を外に離すように動かす外転、肩甲骨の下の角が外上方に引き上げられる上方回旋、肩甲骨の下の角が背骨側に引き上げられるのを下方回旋といいます。
肩甲骨下制の動き
肩甲骨の動きの種類を表した図です。肩を耳元に近づけるように持ち上げる挙上、なで肩のように肩を下に引き下げる下制、肩甲骨の内側をつけるように動かす内転、左右の肩甲骨を外に離すように動かす外転、肩甲骨の下の角が外上方に引き上げられる上方回旋、肩甲骨の下の角が背骨側に引き上げられるのを下方回旋といいます。
肩甲骨外転の動き
肩甲骨の動きの種類を表した図です。肩を耳元に近づけるように持ち上げる挙上、なで肩のように肩を下に引き下げる下制、肩甲骨の内側をつけるように動かす内転、左右の肩甲骨を外に離すように動かす外転、肩甲骨の下の角が外上方に引き上げられる上方回旋、肩甲骨の下の角が背骨側に引き上げられるのを下方回旋といいます。
肩甲骨下方回旋の動き

すると、大胸筋・小胸筋といった胸の筋肉や前鋸筋という脇の下の筋肉で肩甲骨を安定させるために固くなります。

大胸筋と小胸筋は巻き肩・猫背になると硬くなりやすい筋肉になります。硬くなることで腕の疲労感が強くなったり、背中の張りが出る原因となります。本来は大胸筋の更に下側に小胸筋があります。
大胸筋と小胸筋の図
猫背で硬くなりやすい前鋸筋
前鋸筋の図

肩甲骨が下制・外転・下方回旋したまま固定されてしまうと、演奏中のフルートを支える力が、肩関節の周囲に集中し、結果として肩周り(三角筋・棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋)・腕の筋肉(上腕二頭筋)が疲労してしまい、次第に張りから痛みを伴う状態へと変化していきます。

猫背で機能しにくい筋肉(大菱形筋・小菱形筋・肩甲挙筋・僧帽筋)

反り腰の場合

反り腰の場合、フルートをもった腕を支える上半身を安定させるため、腰回りの筋肉を必要以上に収縮させる傾向にあります。その際、広背筋という腰から肩の前面に付着している大きな筋肉が働きやすくなり、肩甲骨を外転・下制・下方回旋を伴いやすくなります。また広背筋は上腕を腰方向へ引く作用を持っているため、フルートを持ち、腕を上げた際、肩の前面に対して床方向へ引かれる力が持続的に加わるようになります。そのため、引くストレスを受けた部分に負けないよう腕を支える必要があるため、大胸筋・三角筋・上腕二頭筋といった筋肉が過度に働く状態となります。

巻き肩・猫背も反り腰も、きっかけは異なりますが、姿勢の崩れから肩に負担をかけることがわかるかと思います。

補足

 フルートの演奏姿勢は、前述したフルートと身体との角度によって首・肩・腕への負担が変わります。フルートが身体に近い状態での演奏が続くと右背中の張りや右肩・腕の疲労は強くなります。

 また、口元・左人差し指の付け根・右親指にてフルートを支えるわけですが、リッププレート部分でフルートの支えを強く保とうとすると頭を前に突き出す力が働きやすく、首の張り・痛みとして出る他、猫背の姿勢が誘導されやすくなります。

 さらに、ブレスを強くしようとしたり、ブレスを長い間保とうとするあまり、腹筋がうまく使えず、背中を丸めながら努力的に息を吐く場合も猫背の姿勢が誘導されやすくなります。

対策

では、肩が痛くならないようにどうしたら良いのか対策を解説します。

大胸筋ストレッチ

巻き肩、猫背の原因となる大胸筋のストレッチです。大胸筋が伸びることで、自然と胸が張りやすくなり、脊柱起立筋群という背筋が使いやすくなります。3パターンありそれぞれで伸びている部分が異なります。

以前、ブログにてストレッチを紹介しているのでこちらの記事をご覧ください。

自宅でできる体操♪【大胸筋編】

肩から前に突き出すように行ってしまうと肩の後面で関節内に組織が挟まるインピンジメント症状が起きてしまうため、胸の前側から身体を捻るようにゆっくりと伸ばすといいかと思います。

上半身をねじる柔軟体操

前鋸筋・腹斜筋群という筋肉をストレッチし、僧帽筋・菱形筋という筋肉に刺激を入れる体操です。この体操も巻き肩、猫背の予防に効果的です。

体操の方法を載せたブログページがあるので、そちらのリンクを以下に載せますのでご覧ください。

自宅でできる体操⑤【胸前〜脇腹ストレッチ】

楽器演奏に限らず、入浴後などに行うと気持ちいいストレッチなのでおすすめです!

前鋸筋・広背筋のストレッチ

反り腰の場合に有効となるストレッチです。
脇の下から、脇腹、腰のあたりにかけて気持ちよくストレッチしてみましょう。

以前ブログにてストレッチを紹介しているページがありますので、それをリンクします。

左内側ハムストリングス・右腰方形筋・右内腹斜筋のストレッチ腰と太もも裏のストレッチをして腰痛を予防しよう!

こういったストレッチや体操を準備運動として取り入れてもらうことで、限りなく肩への負担を減らしていくことができます。

まとめ

 今回は、フルートの肩の痛みの原因について解説してきました。楽器演奏一つとっても姿勢が少し変わるだけで、肩・腕周りの負担はぐっと軽くなります。

上記でストレッチなどをご紹介しましたが、演奏者それぞれで体に掛かる負担は異なるため、実際に演奏姿勢・動作を確認して適切なストレッチやトレーニングをする必要があるのも事実です。

症状が肩・腕ではなく、手首や指先に出る方もいらっしゃるかと思います。

そういったときは、ぜひHarmoniaにご相談ください。演奏されている方の姿勢・動作を元にかかっている負担を探し出して施術・ストレッチ・トレーニング・ボディワークを行います。

 フォーカルジストニアという演奏家の致命傷とも言われる病気がありますが、こういった病気は、身体の不調をそのままにして、効率の悪い身体の使い方での演奏を継続して行っていることでボディイメージの欠如からエラーを起こしやすくなったり、過度な練習を行ってしまうことで脳が最低限の刺激で指を動かすよう簡略化した司令を間違えて出すようになってしまうことが考えられます。

また、フォーカルジストニアだと思っていても、神経的な所見がなく、フォーカルジストニア疑いだけがかけられている場合、こういった姿勢の問題や筋肉の柔軟性、筋力低下を解決してあげることで「うまく指が動かない」などといった問題が解決する場合もあるようです。

Harmoniaは、できる限り長く音楽を楽しんでいただきたいという一心で、楽器演奏をされる方の身体のコンディショニングの重要性を伝えていきます。

お困りの方はぜひご相談ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です