「ジャンプや着地のたびに、膝の内側がズキッと痛む…」 「歩くとき、しゃがむときに、なんだか膝の内側が気になる…」
もしあなたが、バレーボール、テニス、バドミントンなどのスポーツを楽しんでいる時、あるいは日常生活の中で、このような膝の痛みに悩まされているなら、それは「鵞足炎(がそくえん)」かもしれません。特に、内股の動作が多い方は要注意です!
安静にしていれば一時的に楽になることもありますが、「また痛くなるのでは…?」という不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。実は、痛む部分をかばうことで、体の他の部位に負担がかかり、さらなる痛みにつながることも少なくありません。
今回は、**膝の使いすぎによって起こる代表的な障害の一つ「鵞足炎」**について、その原因から具体的な対処法までを徹底解説いたします。この痛みを放置すると、半月板損傷や靭帯損傷、変形性膝関節症といった深刻な問題を引き起こす可能性もあるため、決して見過ごしてはいけません。
さあ、膝の痛みの原因を理解し、根本的な解決を目指しましょう!
まず、「鵞足(がそく)」という言葉に聞き慣れない方もいるかもしれません。鵞足とは、脛(すね)の骨の内側、内側側副靱帯のやや前方に、縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が扇状に付着した部分を指します。その形がガチョウの足に似ていることから、この名前が付けられました。
鵞足炎とは、この鵞足が、ランニングやジャンプなどの繰り返される機械的な刺激によって炎症を起こし、痛みが生じる状態を言います。
また、鵞足と脛骨の間にある滑液包である鵞足包が炎症を起こし、鵞足包炎を併発することもあります。
特に、バレーボールやバスケットボールなどのジャンプや着地で膝が内側に入りやすい動作、テニスやバドミントンでレシーブやディフェンス時に内股で低い姿勢を維持する動作などは、鵞足に過度なストレスを与え、炎症を引き起こしやすくなります。
日常生活においても、歩く、しゃがむ、床に座るといった動作の際に内股になりやすい方は、常に鵞足に負担がかかっている状態と言えるでしょう。
主な症状は、膝の内側、脛骨内側顆と呼ばれる部分の前内側に現れる限局的な痛みと圧痛です。
炎症が強い場合には、腫れを伴うこともあります。これは、使いすぎによって起こる代表的なオーバーユース症候群の一つです。
病院では、痛みの程度に合わせて、安静にする、湿布や痛み止めを使うといった保存療法が基本となります。
痛みが強い場合には、ステロイドの局所注射が有効なこともあります。しかし、これはあくまで一時的な痛みの緩和であり、根本的な解決にはならない場合も少なくありません。
「膝の内側が痛いから、そこだけを治療すれば良い」と思っていませんか?
鵞足炎は、ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは異なり、膝が内側に入った状態での着地や、内股での立ち座りといった動作が多い方に多く見られるのが特徴です。
つまり、膝だけの問題ではなく、体全体のバランスが崩れていることが原因となっている可能性があるのです。
ハルモニアでは、膝の痛みだけに焦点を当てるのではなく、なぜ膝が内側に入ってしまうのか、その根本的な原因を探り、アプローチしていきます。
例えば、以下のような問題が隠れていることがあります。

- お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)が十分に機能していない
- 太ももの外側の筋肉(大腿筋膜張筋)が硬くなっている
- 足の指を握る筋肉が弱く、土踏まずが潰れている
- ふくらはぎの内側の筋肉(腓腹筋内側頭)の筋力が弱い
- 股関節の付け根の筋肉(腸腰筋)が硬くなっている
- 反り腰になっている
これらの問題を、姿勢や動作の分析を通して見つけ出し、原因となっている筋肉への施術やストレッチからスタートします。局所の関節に負担がかからないよう、体の柔軟性改善も行います。
もし、ストレッチだけでは改善が見られない場合は、筋力低下に伴う体のバランスの崩れが考えられます。その場合は、弱くなっている筋肉に対して、自重トレーニングやゴムバンドを使ったトレーニングを行い、バランスを整えていきます。
筋力バランスが整うまでの期間は、トレーニングをどれだけ自主的に続けられるかによって大きく変わります。筋力低下が著しい場合は、3ヶ月以上かかることもありますが、諦めずに根気強くトレーニングを続けることが重要です。
- 一人ではなかなかトレーニングを頑張れない方
- 体のバランスを崩したくないため、定期的なメンテナンスを希望される方
- 痛み止めだけでごまかすのはもう嫌になった方
あなたの膝の痛みの根本原因にアプローチし、快適な生活を取り戻すために、ぜひ整体サロンHarmoniaにご相談ください。
鵞足炎は、内股の動作と深く関わっている可能性があります。痛みを放置せず、根本的な原因にアプローチすることが再発予防、そして健康な体を取り戻すための第一歩です。
もしあなたが膝の痛みに悩んでいるなら、ぜひ一度ハルモニアにご相談ください。私たちは、あなたの痛みに真摯に向き合い、二人三脚で改善を目指します。
「もしかして、私の膝の痛みも鵞足炎かも?」そう感じた方は、今すぐハルモニアにご連絡ください。
参考書籍
- 整形外科学・外傷学 文光堂
- 標準整形外科学 医学書院
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