「腰椎椎間板ヘルニアになってから、ずっと腰が痛い…」
「足のしびれは治まったけど、腰の重だるさが抜けない」
「もうこの腰痛と付き合っていくしかないのかな…」
ヘルニアを経験された方の中には、今も続く腰の痛みや不快感に悩まされている方が多くいらっしゃいます。そして、「一度ヘルニアになった腰は、もう元には戻らない」と、改善を諦めてしまっているケースも少なくありません。
でも、ちょっと待ってください。その長引く腰痛、本当にヘルニアだけが原因なのでしょうか?
実は、ヘルニア後の腰痛の多くは、ヘルニアそのものではなく、ヘルニアを引き起こす原因にもなった「体の使い方」、つまり長年の姿勢や動作の癖が関係している可能性が高いのです。
この記事では、ヘルニア経験者が抱える腰痛の「本当の原因」を解き明かし、根本的な改善への道すじを、姿勢・動作改善の専門家である整体サロンHarmoniaがご紹介します。
腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨(腰椎)の間にあるクッション(椎間板)の一部が飛び出し、近くにある神経を圧迫することで、激しい腰痛や足のしびれを引き起こす状態です。
手術や保存療法で神経への圧迫が解消されれば、ヘルニア自体による症状は改善に向かいます。しかし、問題は「なぜヘルニアになってしまったのか?」という点です。多くの場合、ヘルニア発症の背景には、腰に負担をかけるような不適切な姿勢や動作パターンが隠れています。
そして、その根本的な原因である「体の使い方の癖」が改善されない限り、たとえヘルニアによる神経圧迫がなくなっても、腰への負担はかかり続け、慢性的な腰痛として残ってしまうのです。

では、具体的にどのような姿勢や動作が、ヘルニア後の腰痛につながってしまうのでしょうか? 主な3つの要因を見ていきましょう。
デスクワーク中、スマートフォンを見ている時、床から物を拾う時…
無意識に背中や腰が丸まっていませんか? この「猫背」や「丸まった腰」の姿勢は、腰に大きな負担をかけます。
- 腰の自然なカーブ(腰椎前弯)が失われる: 本来、腰椎は緩やかに前へカーブしていますが、丸まった姿勢ではこのカーブがなくなり、椎間板への圧力が偏ってしまいます。これがヘルニアの再発リスクにも繋がります。
- 腰周りの筋肉が常に緊張状態に: 背中を丸めた姿勢を支えるために、腰の後ろ側にある筋肉(多裂筋、腰方形筋、広背筋など)が常に頑張りすぎてしまい、硬くなって痛みを生み出します。

ヘルニアを経験された方は、もともとこのような姿勢が原因で発症したケースも少なくありません。この「姿勢の癖」を直さない限り、腰への負担はなくならず、痛みが続いてしまうのです。
ヘルニアの痛みを経験すると、「また痛くなったらどうしよう…」という不安から、無意識のうちに腰をかばう動きが癖になっていることがあります。
特に、腰を反らすと痛みが出やすいため、常に腰を少し丸めたような姿勢や、腰をあまり動かさないような動き(代償動作)をしがちです。しかし、この「かばう動き」が、かえって腰痛を悪化させてしまうことがあるのです。
腰を丸める動きが続くと、お腹側の筋肉(腹筋など)が縮こまって硬くなり、結果的に腰の後ろ側の筋肉を引っ張ってしまい、さらなる負担と痛みを引き起こす原因となります。
私たちの体は、本来「インナーマッスル」と呼ばれる体の深層部にある筋肉(腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群など)が、天然のコルセットのようにお腹周りを安定させ(腹圧を高め)、上半身を効率よく支えています。
しかし、ヘルニアを引き起こした方は、このインナーマッスルの働きが弱まっているケースが多く見られます。すると、その代わりに「アウターマッスル」と呼ばれる体の表層にある大きな筋肉(腹直筋や外腹斜筋など、いわゆる”腹筋”や”脇腹”の筋肉)が、インナーマッスルの分まで過剰に頑張って体を支えようとします。
アウターマッスルは強い力を発揮できますが、体を安定させる役割は苦手です。このアウターマッスル優位の状態が続くと、腰への不必要な力みや負担が増え、結果として腰痛を引き起こしてしまうのです。

「腰が痛いから、マッサージやもみほぐしで楽にしてもらおう」 そう考える方も多いと思います。確かに、硬くなった筋肉をほぐすことで、一時的に痛みは和らぐかもしれません。
しかし、ここまで見てきたように、ヘルニア後の腰痛の根本原因は、多くの場合「姿勢や動作の癖」「筋力バランスの乱れ」にあります。そのため、痛む箇所をマッサージするだけでは、根本的な解決にはなりません。 まさに「木を見て森を見ず」の状態です。
根本的に腰痛を改善するためには、その場しのぎの対症療法ではなく、痛みを引き起こしている大元の原因にアプローチする必要があります。

では、根本的な改善のためには何が必要なのでしょうか?
- 腰椎の柔軟性を取り戻す
猫背や丸腰姿勢で失われがちな「腰の自然なカーブ」を取り戻し、腰椎が本来持っているしなやかな動きを回復させるための、専門的な施術やエクササイズが必要です。 - 正しい体の使い方を再学習する
無意識に身についてしまった腰に負担をかける姿勢や動作パターンを修正し、インナーマッスルを効果的に使って体を安定させる方法(コアトレーニングやボディワーク)を学びます。 - 日常生活を見直す
日々の生活の中での座り方、立ち方、物の持ち方など、腰に負担をかけない動作を習慣づけるための具体的なアドバイス(日常生活動作指導)が重要です。
このように、筋肉を緩めるだけでなく、**「骨格(腰椎)の調整」「筋力バランスの再教育」「正しい動作の習得」**といった多角的なアプローチが、根本改善への鍵となります。
「じゃあ、自分でストレッチや筋トレをすればいいの?」と思われるかもしれません。もちろん、セルフケアも大切ですが、腰椎椎間板ヘルニア後の腰痛の場合、自己流のケアには限界があります。
特に、腰椎のカーブが失われていたり(フラットバック)、逆に反りすぎている場合など、骨格レベルでの調整が必要なケースでは、専門家による評価とアプローチが不可欠です。間違った方法でケアを行うと、かえって症状を悪化させてしまう危険性もあります。
また、自分の姿勢や動作の癖は、なかなか自分では気づきにくいものです。専門家は、あなたの体を客観的に評価し、どこに問題があり、どうすれば改善できるのかを的確に見抜くことができます。
姿勢・動作分析の専門家である理学療法士などの知識を持つ専門家に相談することが、根本改善への最も確実な近道と言えるでしょう。
整体サロンHarmoniaでは、医療系国家資格を持つスタッフが、腰椎椎間板ヘルニアの既往歴を持つあなたの腰痛に対して、独自の総合的なアプローチで根本改善をサポートします。
マッサージやもみほぐしだけで終わることはありません。私たちは、あなたの腰痛の「本当の原因」を徹底的に見つけ出し、解決へと導きます。
- 【原因特定】詳細な姿勢・動作分析: あなたの普段の立ち方、座り方、歩き方などを専門家の視点から丁寧に分析。痛みの根本原因となっている具体的な問題点を特定します。「なぜ痛むのか?」を明確にします。
- 【個別対応】カスタマイズされた改善プログラム: 分析結果に基づき、一人ひとりの体の状態、生活習慣、仕事環境に合わせた、あなただけのオーダーメイド改善プログラム(施術+エクササイズ+生活指導)を提供します。
- 【段階的改善】無理なく着実なステップアップ: まずは施術で硬くなった筋肉を緩め、腰椎の動きを改善。次に、正しい筋肉の使い方を覚えるコアトレーニング。そして、日常生活で実践できる動作指導へ。無理なく、着実に改善を実感できる段階的なアプローチで、再発しない体づくりを目指します。

私たちは、単に痛みを和らげるだけでなく、痛みの原因となる体の使い方そのものを変え、あなたが元気に、快適に毎日を過ごせるようになることを最終目標としています。(詳しくはこちら)
今回は、腰椎椎間板ヘルニアの既往歴がある方の腰痛について、その本当の原因と根本的な改善策について解説しました。
大切なのは、「ヘルニア持ちだから仕方ない」と諦めないことです。たとえヘルニアを経験していても、痛みの根本原因である「姿勢」や「動作」のパターンを見直し、適切なアプローチを行えば、腰痛は改善できます。
長引く腰痛に悩んでいるなら、ぜひ一度、整体サロンHarmoniaにご相談ください。姿勢・動作改善の専門家である私たちが、あなたの腰痛改善への道のりを、専門的な知識と経験を持って全力でサポートいたします。
もう一人で悩まず、私たちと一緒に根本改善を目指しませんか?