出産後から恥骨痛がずっと続いて辛いと感じていませんか?
「股あたりが痛いような…、歩くたびに股がズキッ!とする…」と感じることもあるのではないでしょうか。
出産直後は、交通事故並みのダメージを身体に受けている状態です。
しかし、授乳やおむつ交換など育児がスタートするため、自分の身体の辛さを後回しにしてしまうことがほとんどです。
生後2〜3ヶ月くらいから夜間のミルクの回数が減ってきて生活リズムが少しずつ元通りになってきたとき、妊娠前の自分とは違う身体の変化を感じます。
赤ちゃんの世話もしてあげたい!けど恥骨痛が気になる…病院に行きたいけど赤ちゃんを家に残しては行けないし…
そこで、産後の恥骨痛の原因や解消方法についてご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
産後の恥骨痛とは、股間のあたりの恥骨周辺に現れる痛みです。特に恥骨結合という左右の恥骨を結ぶ軟骨に痛みが起こります。
妊娠中にお腹の赤ちゃんが大きくなるのに合わせて、骨盤の骨と骨の間が開いていきます。実はこのとき、骨同士をつなぐ靭帯や、恥骨結合が引き伸ばされることで損傷し、痛みを感じることがあります。
また経腟分娩の場合、分娩時は狭い骨盤を赤ちゃんが通るので、恥骨結合の距離が伸び、痛みを強く感じることがあります。多くの場合、分娩直後の痛みは出産から3日ほど続きます。
産後の恥骨痛といっても人によって痛みの感じ方や場所は様々です。
- 恥骨がズキッ・ピリッとする
- 歩くと恥骨が痛い
- 寝返りすると恥骨が痛い
- 立ったりしゃがんだりすると恥骨が痛い
- 足の付け根が痛い など
以上のような痛みを訴える方が多いです。
産後の恥骨痛が起こる原因は大きく2種類あります。
先にも説明したように、妊娠にともない恥骨結合部分が徐々に開いていくとともに、出産時に赤ちゃんが産道から出てくる際に恥骨結合が伸ばされます。伸ばされた部分に何かしらの負担がかかることで痛みが起こります。
左右をつなぐ恥骨結合は本来、軟骨なため硬く関節をつなぎ合わせていますが、妊娠・出産後の恥骨結合は、ホルモンバランスが整うまで引き伸ばされて強固な硬さを失っています。
そのため、妊娠前から姿勢が悪かったり、出産後に授乳中やおむつ交換するときに横座り・お姉さん座り・椅子で足を組むなどの骨盤がねじれる負担を受けやすい姿勢になると恥骨結合に負担がかかり痛みを感じます。
恥骨結合にかかる負担を、恥骨結合につながりのある腹直筋や内転筋などがかばうようになると、筋肉由来の痛みも起こるようになり、安静にしているだけでは痛みが取れない場合があります。
妊娠・出産に伴う恥骨痛は、損傷の度合いにもよりますが、自然と改善し、出産にて広がった恥骨結合の距離も産後1ヶ月ほどで元に戻ることが多いようです。
産褥期(産後6週後〜8週後)に当たる時期に休めるときに安静にできなかったり、姿勢・骨盤のゆがみを生む座り方をして生活している方は、1ヶ月以降も痛みが続く傾向にあります。
恥骨痛が起きているときにできる対策をご紹介します。
産褥期は、ホルモンの影響にて骨盤がゆがみやすい状態です。産後の身体は、大きな交通事故にあったときと同じくらいのダメージを受けていると言われているくらい無理ができない時期です。恥骨痛が強い場合は、家事・育児は無理せず手伝ってもらえる家族の人に協力してもらい布団・ベッドで横になって休みましょう。
授乳のときも子どもを抱っこし続けるのではなく、授乳クッションなどを使って子どもを抱きかかえなくてもいいように工夫することが大切です。
緩んでいる骨盤を固定するために、骨盤ベルトやコルセットを使用するのも一つの方法です。恥骨痛に限らず、腰痛やお尻の痛み、股関節の痛みを感じる人にも活用できます。
骨盤ベルトは出産直後から装着できると、関節の緩みが落ち着くまで骨盤を支える筋肉の変わりとなって支えてくれます。強く締めすぎると腰が痛くなるなどの不調が出ることもあるため締めすぎには注意しましょう。
産後の骨盤をゆがませて恥骨に負担がかかるのは、日常生活での姿勢です。骨盤のゆがみの原因となる以下の姿勢に気をつけましょう。
- 椅子に座るとき足は組まない
- 横すわりをしない
- 座るときは背中・腰を丸めない
- お姉さん座り(割り座)をしない
- 骨盤に乗せて片手抱っこをしない
身近な普段の姿勢が実は骨盤に負担をかけていることがよくあるため、自分自身でわからない場合は理学療法士などの専門家に相談するとよいでしょう。
恥骨痛の原因に、妊娠・出産に伴って引き伸ばされて弱くなった腹筋群・骨盤底筋群の筋力の弱さがあります。産褥体操は、産後間もなくから行える恥骨の負担を減らすための体操の入門編です。
入院時にもらった妊娠・出産の手引などに記載されている体操をやってみましょう。
仰向けになりお小水を止める練習を行うと、骨盤底筋群を鍛えられ、恥骨の必要以上の広がりを抑えてくれる働きがあります。
恥骨痛を産後のダメージを受けた状態からセルフケアだけでどうにかしようとするのは、育児もあるため困難です。病院を受診して適切な診断をまず受けましょう。
リハビリを受けられると一番いいですが、痛み止めの薬や湿布の処方のみに終わってしまう場合は、産後ボディケアに対応しており、医療系国家資格を持っているスタッフが在籍する整体院などに相談してみましょう。
産後の恥骨痛があり、しばらく安静にしていて病院へ受診したけど痛み止めの薬と湿布だけで恥骨痛が一向に良くならないと感じている方は、埼玉県熊谷市にある整体サロンHarmoniaにご相談ください。
当院は、理学療法士の資格を所持するスタッフが在籍している産前産後の痛み・姿勢の改善に対応しています。痛みの症状から、姿勢・骨盤のゆがみをとる施術や弱ったお腹・骨盤の筋肉を強化するトレーニングを行い、恥骨痛などの諸症状改善へ導きます。
子ども連れでも見守りスタッフと施術スタッフ2名で対応しますので、お子さまを預けることなどを気にせず安心してご利用ください。
産後の恥骨痛は、育児だけでなく日常生活においてストレスとなるため、産後うつや育児ノイローゼなどの心の不調にも繋がる場合があります。
産後直後は、ホルモンバランスも不安定で一番身体のダメージを追っています。夫が仕事に行っていると一人でなんでもやらなければと無理をしてしまう人もいますが、家族や友人、ベビーシッター、シルバー人材などに協力してもらい負担を減らし、自分の身体の不調にも目を向けてあげましょう。
痛みは我慢せず、専門家に相談してみましょう。あなたの力になってくれるはずです。痛みから開放されて、育児を楽しみましょう!
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