先日、Twitterで私と同じ理学療法士でバンドマンの体のメンテナンスに対応されている方が、投稿していた内容でとてもインパクトを感じた言葉。
「え!?楽器はケアするのに体はケアしないの!?」
ハッとした音楽家の方もいるのではないでしょうか?これは、音楽家だけでなく趣味で音楽を楽しまれている方にも当てはまることです。
音楽家の方の施術を対応させていただく中で、体のケアの重要性をヒシヒシと感じているところです。
なぜHarmonia(ハルモニア)は、音楽家の体のケアが必要であると伝えるのか
楽器を演奏するみなさん、お持ちになっている楽器のメンテナンスを楽器屋さんに出すことはありますよね。
Harmonia(ハルモニア)スタッフにもフルート奏者がおりますが、
「使い続けることでネジの緩みや部品の劣化、歪みによって音が変化してしまうことがあるためメンテナンスを出す必要があるんです」
と言っていました。
では、ここでお聞きします。
- 音を出すのは楽器ですが、音を出すために必要な空気を送るのは誰ですか?
- 楽器で音を奏でるために弓を操作したり、キィを押さえたりするのは誰ですか?
そうです、楽器を扱うあなた自身です。
あなたは、自分自身の体のメンテナンスはどうされていますか?
長時間の練習後、本番を終了した後、何もせず次の日を迎えて「腕が筋肉痛」「肩がパンパン」ということはありませんか?
本番に向けて日々練習を積み重ね、最高のパフォーマンスを本番で迎えられるようにしていきますが、実は2時間の練習は45分のジョギングと同じエネルギー消費量であることがわかっています。(詳細は以下の記事にて説明しています)
楽器奏者の故障は無理な練習が原因?!楽器奏者のからだのケアが必要な理由それだけのエネルギー消費をする練習を続けていれば、疲労も起こります。そして本番は、2時間前後緊張を伴いながら同じ姿勢で演奏し続けるわけです。しかしながら練習後や本番後のアフターケアをされている方は少ないとお聞きします。そうすれば自ずとオーバーワークが起こる可能性は高いのです。
欧米では、音楽家の体のケアは重要視されている
最近流行りの音声SNSである「clubhouse」でもいろいろな音楽家の方とお話する機会があるのですが、本番後は「腕の疲労が強い」「翌日はまともに演奏ができない」といった話を聴きました。
同時に、「そういったケアをどうしたらできるか知りたい!」という声も多く聴きました。
日頃から練習にて積み重ねている指・腕などの疲労を解消できる手段や方法を知っておけば、オーバーワークによってパフォーマンスを落とすことは少なくなりますよね!
実は、以前私が参加した日本音楽家医学研究会で、イギリスの音楽家の医療事情を聞いた時、各オーケストラに専属の医師・理学療法士・鍼灸師がいるというお話をされており、音楽家が優先的に受診できるクリニックがあるとのこと。
日本はまだまだ音楽家専門の医師が少ないのが現状であり、音楽家の体のことをしっかりみられる環境が少ないというのがあります。
ですので、Harmonia(ハルモニア)としてはその一角を担えるように、音楽家の方々の不調を減らしてよりパフォーマンスの良い状態で音楽を続けてもらえる環境づくりをしていきたいという想いで『音楽家のコンディショニング』『音楽家専門整体』を掲げています。
自分の体の使い方のクセを知ることで負担を減らせる
音楽を学ぶにあたって、みっちりと体の構造を学ぶ機会はあまりありません。ですので、関節がどのように動いて、動きがどのようにつながっていくかを知らないまま演奏しています。
もちろん、各楽器ごとに様々なメソッドや方法が存在しているかと思いますが、とても抽象的であり感覚的な指導も多いため体の使い方に反映していない場合もあります。
Harmoniaに在籍しているスタッフは、みな理学療法士であり、姿勢と動作の専門家でもあります。どのように楽器演奏中の関節の動きが生み出され、どういったところがうまく動けていないのか分析することもできます。
自分の体にあった動きが身につけば演奏中の負担は格段に減り、オーバーワークによる痛みや張りを減らすことができるでしょう。
動作を分析し、クセや楽器動作に基づいて負担のかからない体の使い方やストレッチの方法などをハルモニアはお伝えさせていただきます。
音楽家の身体の不調は整体サロンHarmoniaへ
楽器のメンテナンスだけでなく身体のメンテナンスも大切ですよ!というお話をさせていただきました。左右非対称での演奏姿勢も多いので、身体の負担は日常生活よりも起きやすいと考えられます。
少しでも音楽家のコンディショニングが一般的になり、治療難民にならないような環境づくりをしていければと思っております。お気軽にハルモニアまでお問い合わせください!
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