乳幼児を育てるママ・パパさんは、子どもを抱っこする際に片手抱っこをする機会があります。抱っこしながら家事を行ったり、お出かけ中に抱っこをせがまれ買い物をするときに片手抱っこしながらカートを押す、片手抱っこしながら自分の食事を摂るなど片手抱っこをする機会は多様にあります。
しかし、片手抱っこを続けると首の痛み・肩こり・腱鞘炎・ぎっくり背中・ぎっくり腰・腰痛などの不調を引き起こす原因となるのはご存知でしょうか。
今回は、片手抱っこに潜む不調が起こる原因に付いて解説し、対策をご紹介します!
産後の女性の体は、お腹の皮膚や筋肉が伸ばされ、損傷しているなかで育児をスタートします。そのため、妊娠前と比べて身体の使い方自体が変わりやすく、身体の不調が起こりやすくなります。
はじめは小さくて体重が軽いお子様でも、日々成長し体重が重たくなれば抱っこするときの身体の負担は大きくなります。抱っこの際に負担がかかる場所が腕だけかと思われがちですが、背中・腰・お尻・太ももなど様々な筋肉が働いています。
その中でもお腹の筋肉の働きがとても大事になるのですが、産後はうまくお腹の筋肉が使えなくなるため、腕・背中・腰といった場所に負担がかかるようになり、抱っこを続けていると手首が痛くなったり、腕がパンパンに張ってきたり、背中・腰が張ってきたりと辛さを感じるのです。
両手で抱っこならまだしも片手・骨盤支えでの抱っこをしているとどうなるのか。抱っこしている側の腕・腰・股関節に負担が集中するようになるため、姿勢が崩れて背骨がまっすぐではなく左右に波打つようになってしまったり(側弯)、骨盤の歪んでしまうのです。
さきほど、痛みを訴える方の多くに片手・骨盤抱っこをしている背景があるとお伝えしましたが、どうして片手・骨盤抱っこで不調が起きやすいのでしょうか。
それは、抱っこしている子どもの重みを骨盤で支えているため身体への負担は少なくなるように感じますが、抱っこしている自分自身は背骨の歪み・骨盤の捻じれを伴うため逆に負担を感じているのです。
実際にどんな不調が起きるか、「抱っこする側に起こる不調」と「抱っこするのとは反対側に起こる不調」に分けて挙げてみます。
- 手首痛(腱鞘炎など)
- 肘痛(テニス肘など)
- 腕の張り
- 肩こり
- 首の痛み
- 股関節の前面・側面痛
- 膝の痛み など
- 首の痛み
- 腰痛
- お尻の張り・痛み
- 膝の痛み
- 足首の痛み など
人によりますが、概ね上記のような症状が現れやすくなります。
では、抱っこをする際に最小限の負担になるのは一体何なのか。答えは単純で「抱っこ紐・おんぶ紐を使う」ということです。
ただし、抱っこ紐・おんぶ紐も適切に使えていないと肩こり・腰痛の原因になりますので、以下の項目がしっかりと調整できているか確認してみましょう!今回は抱っこ紐を例にして紹介します。
- ウエストベルトはおへその高さで締める
(骨盤に引っ掛けるように締めるのは腰痛の原因に!) - お子様のお尻の位置がウエストベルトより高い位置になるように肩ストラップを絞る
(子どもが低い位置になっているだけで肩こり・腰痛の負担が激増します!) - 背中の横ストラップは、脇の下の高さに設定する
(横ストラップを正しい位置にすることで背中全体で支えることができるため楽になります!)
上記の3点が重要になります。これをしっかしと整えるだけで抱っこ紐を使ったあとの肩こり・腰痛の負担は劇的に変わります!
ただし、お子様が大きくなってくれば重量も増えるため、身体に掛かる負担は自然と大きくなりますのでベルトの調節だけでは追いつかなくなる場合があります。
先程は、抱っこ紐を使いましょう!とお話させていただきましたが、ご自宅や出かけ先などで泣いてしまった場合、すぐ抱きかかえる必要があるため「抱っこ紐をすぐ用意できない!」と思われる方もいらっしゃることかと思います。
そのような場合は、片手・骨盤抱っこをしたあとに負担をかけた筋肉をしっかりとアフターケアすることが肝心です。
抱っこ後に出来る簡単なストレッチをご紹介します。
お子様を片手・骨盤支え抱っこしていると背中が丸くなり・背骨が弯曲するように負担がかかることから、脇の下・脇腹の筋肉が硬くなり、首の痛み・肩こり・腰痛などの原因となります。
スタート姿勢から、肘を頭の後ろにしっかりと引き入れるように脇の下を伸ばします。その状態を保ちながら上半身を真横に倒すように脇腹も伸ばしていきます。
脇の下から脇腹までかなり突っ張り感を感じると思いますので、ゆっくりと20〜30秒時間をかけて伸ばすか、身体を横に倒して戻るという動作を繰り返し行っていただき、筋肉が伸び縮みするように動かしてあげてください。
このストレッチを行うことで特に、片手抱っこしてしまう側の脇の下、片手抱っこと反対側の脇腹の伸びを感じるはずです。
お腹の筋肉が弱くなっている状態で抱っこをしなければならないことで、肩から腰にかけてついている広背筋という大きな筋肉に負担がかかります。その筋肉をストレッチしておくことで負担を減らすことができます。
肩の上側に痛みが出ない範囲で、両手で床を押すようにしながらお尻をかかとに向けて移動させます。犬が伸びをするようなイメージです。
ゆっくりと脇の下から腰までが伸びるような感覚を感じながら20秒×3セット行ってみてください。
上記の2つのストレッチを行うだけでもかなり肩・腰回りはスッキリするかと思います。
セルフケアしていても、限界はあります。筋疲労に加え、睡眠不足などが重なることで筋肉が伸びにくくなってしまうこともしばしば。
そういったときは、子育て支援センターへ身体のお悩み相談も行い、店舗では産後のボディケアを行っている整体サロンHarmonia(ハルモニア)にご相談ください。
骨盤だけでなく全体から症状を整えていきます。
子どもを連れていけないとお考えのママさんにもオススメ!お子様連れでも大丈夫な整体サロンです。
肩・腕・手首・腰・膝などの張り・痛みを我慢し続けると頭痛・ぎっくり腰・腱鞘炎・テニス肘など痛みの症状が悪化してよりつらい状態になります。
痛みに歪んだ顔を子どもはしっかり見ています。子どもを不安にさせないためにもしっかりと体のケアをしていきましょう!40代・50代になってから痛みに悩まない身体にするために早めの対策がおすすめです。
整体サロンHarmonia(ハルモニア)は完全予約制です。以下の予約フォーム、LINE、お電話のいずれかでご予約ください。
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