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マッサージを受けて起こる揉み返しの原因と好転反応との違いは何?

マッサージやもみほぐし、リラクゼーションサロンなどに行った後に揉まれたところが痛くなったことはありませんか?

「痛みを感じていた硬い筋肉をほぐしてもらったはずなのに痛くなるなんて…」とがっかりすることもありますよね。

こういった症状をよく「揉み返し」と呼ばれていますが、なぜ揉み返しが起こってしまうのでしょうか。

実際に自分が揉み返しを感じた際にやるべきことは何でしょうか。この記事では、揉み返しが起こる原因と一般的な対処法をお伝えします。

この記事を読み終わったときには、揉み返しのことが理解できるとともに、やってもらったマッサージが必要なことだったのかの判断ができるようになるでしょう。

揉み返しとはなにか?

マッサージやもみほぐしのお店に行って、硬いからとしっかりと揉んでもらったら翌日揉み返しがつらくて動けなかったという人も。揉み返しは間違った施術を受けた結果です。

まず、揉み返しとは何かについてお話していきます。

揉み返しは、強いマッサージやもみほぐしを受けた後に起こりやすく、当日中から頭痛や目眩・揉んでもらったところの痛みが悪化したり、翌日痛くて動けなくなってしまったり、揉まれたところの痛みが3日以上続く症状を指すことが多いです。

軽い痛みが出ても2〜3日以内に痛みが消え、痛みが出ていた場所が軽くなる場合、好転反応と呼ばれることがあります。

好転反応が起こる可能性がある施術を行った場合は、予めこういった反応が1〜2日続きますという説明をセラピストから受けるかと思います。

では、なぜ揉み返しが起きてしまうのでしょうか。

揉み返しのメカニズムについて

 揉み返しは、マッサージやもみほぐしなどによって筋肉や筋膜、血管が損傷したことで起こる炎症症状であるため良い症状ではありません。人によっては内出血やひどい腫れ、神経を損傷しているとしびれや脱力感が起こる場合もあります。

なぜこういった症状が起きるのか。

それは、「痛みが出ているのは筋肉が硬いから」と同じ場所を施術時間中ずっと揉んでいたり、必要以上の強い圧で押したりすることで起きます。

トリガーポイントと呼ばれる硬い筋肉が緩むと言われている部分や東洋医学でいうツボ(経穴)の部分に適切な力で刺激をしていると起こりませんが、これらの知識を理解していない人が行うと起こる傾向が高くなります。

先程、少し述べた好転反応とは似て非なるものであり、適切な施術やアプローチができていないと言っていいでしょう。

好転反応との違い

 先ほど痛みなどの症状が出ても2〜3日で症状が消失するものを好転反応という説明をしましたが、揉み返しと好転反応との違いは何なのでしょうか。

好転反応という言葉自体は、医学的な用語として使われることはほとんどないため、理学療法士として働いていたときには医療業界にこういった言葉がないため、どういったときに使われる言葉なのか調べた上で、医学的な観点から説明していきます。

眠気が出る

 マッサージが必要なくらい筋肉に張りや痛みがある方は、神経の働きが興奮状態のままでいらっしゃる方も多く、交感神経の働きが高まった状態のままであることが多いのですが、マッサージや施術、ストレッチを行った後、筋肉の過剰な緊張が取れることで身体がリラックスし、交感神経の働きが弱まるとともに副交感神経の働きが高まります。

すると、過剰な筋肉の働きとともに脳も興奮状態であったものが、脳の興奮状態も落ち着くため身体を休めるための信号が誘発されやすくなり、眠くなるのです。

Harmoniaで施術を受ける方で身体の緊張状態が高い方は、施術をすすめると眠気が強くなるため、途中から寝ておられる方もいらっしゃいます。仕事で常にストレスに晒されて肩に力が入っている方、睡眠不足で筋肉が硬くなってしまっている方、デスクワークなどで脳疲労を起こしている方に多くみられます。

全身に倦怠感が出る

 こちらは、前述した眠気が出ると同様に交感神経の働きから副交感神経の働きが高まることで一時的に力が抜けやすい状態となっているとともに、張ってパンパンになっていた筋肉の緊張を施術などで緩めたために筋肉の脱力が起こってしまっている状態です。

整体サロンハルモニアは、「全身の倦怠感が出る=筋肉の緩めすぎ」と考えているため、正直いい反応ではないと思っています。

全身が火照る・汗をかく

 全身が火照る反応は、先程の2つの反応とは異なります。

ずっと一定の姿勢で動かない仕事や日頃運動をしない場合、自律神経の活動が副交感神経の働きが優位であり、交感神経の働きが低下している状態になりやすくなります。そういった場合に、筋肉の代謝が低下し、筋肉が硬くなることで血流も滞り、毛細血管も圧迫された状態となっています。

その状態で、施術をすることにより筋肉が刺激されるとともに硬さが取れることで、筋肉による毛細血管の圧迫状態が開放されて代謝が上がることで、血行が良くなり、リンパ液の流れも促されるため血がめぐる感覚や身体が火照る感覚に繋がります。

汗をかくのも同様で、代謝が上がることで交感神経の機能が高まり、全身の血流が良くなることで発汗します。もともと汗をかきにくい体質の方は、副交感神経の働きが優位で交感神経の働きが十分でないため、刺激されると火照ったり汗が出たりすることを経験する方が多いです。

普段汗をかきにくい、喉の乾きをあまり感じないため水分摂取量が少なくなっている方は、喉がすごく乾くという場合もあります。

部分的な軽い痛み

 先ほど説明した2~3日で治る痛みの中に、もともと痛みや張りを感じていた部分の施術をした際に「日常生活に何も支障は出ていないけど軽く痛みがでる」という場合があります。

これは、筋膜の癒着や筋肉同士の滑走不全(動きの悪さ)を取り除く際の施術をすると起こる軽い炎症症状であり、固まってしまった組織を一度破壊し、自己修復を促す施術をした際に見られる症状です。

このような施術の場合は、アイシングをしたり湿布を貼ったりすることが逆効果となる場合があるため、「普段通りに動いてもらう・軽く動かす」というのが大切になります。

揉み返しがあってすぐに行う対処法

では、揉み返しが起きてしまった直後にどういった対処をしたら良いのでしょうか。

安静

 今以上の損傷を筋肉や血管に与えないために、痛い部分を過度に動かさないようにするのが必要です。日常生活上で軽く動かす分には問題ありませんが、バンザイなど手を挙げる動作などで痛みが出る場合は、無理に行わない方が良いでしょう。

 血流が滞って痛いわけではないため、痛い部分をストレッチしたり過度に動かすことは避けましょう!

湿布・痛み止め

 炎症が起きているため、鎮痛成分が含まれている湿布や塗り薬、飲み薬を飲んでいただくのも一つの方法です。整形外科を受診し、適切な診断を受けてからお薬を処方してもらうのがいいでしょう。

揉み返しが起きてしまった際は。湿布や痛み止めを張っていただくのも一つの方法です。整形外科に受診をし、処方してもらうのがよいでしょう。

テーピング

 痛いけど、仕事や大事なイベントがあり動かす必要がある場合は、キネシオテープやホワイトテープを用いて、不必要な関節運動を制限する固定テーピングを行ったり、筋肉の動きを助けるキネシオテーピングを行ったりするのも方法です。

揉み返しが起きた際は、炎症部位を無理に動かさないようにするための固定のテーピングをするのも方法です。
テーピングにより安静固定や血流を促進させて組織の修復を早めることを狙って行います。

痛みが出ている部位を温めることを避ける

 近年、アイシングに関しては否定的な意見が増えてきており、腫れを引かせるにはいいが、血流が滞ってしまうため組織の修復が遅くなり、筋肉も硬くなりやすいという研究報告が出ています。

 しかしながら、炎症症状が起きているときは温めることは厳禁であるため、長時間の入浴やサウナなどで痛い部分を温めてしまうことは避けましょう。

揉み返し後4日以上経過してから行う対処法

 炎症症状が2〜3日で落ち着いてくると言われているため、腫れや内出血が落ち着いてきている場合は、直後とは違う対応が必要となります。

ストレッチ

 炎症症状が落ち着いてきたらストレッチを行います。炎症が落ち着き組織の修復に伴い筋肉が硬くなるため、ストレッチを行い筋肉の柔軟性の回復を図ります。

ストレッチについては揉み返しが起きた部位に寄っても異なるため、がむしゃらに痛い場所を伸ばすだけでは回復しないことが多いです。専門知識を持っている人にアドバイスを受け、正しいストレッチを教わることをおすすめします。

お尻の筋肉に対するセルフケアの方法を指導している場面です。ハルモニアでは、改善した症状が再発しないよう予防のためのセルフケアの方法をお伝えしています。

テーピング

 テーピングは、炎症直後とはことなり、動きを固めたり炎症の起きた筋肉に負担がかからないようなテーピングをするのではなく、硬くなった筋肉・筋膜・皮膚を動かしやすくするためのキネシオテーピングが中心となります。

キネシオテープは、伸縮性のあるテープで

  • 関節の動きの誘導
  • 筋肉の動かしやすさをサポート
  • 血流の循環を促す

ことができます。ただし自己流で使用するとほとんど効果がなかったり、皮膚へのストレスが強くなってかぶれてしまったりすることもあるため、専門家に依頼しましょう。

ふくらはぎ(腓腹筋)に対してのキネシオテーピングを行っているところです。ふくらはぎが張ってしまう方や浮腫が出てしまう方におすすめなテーピングです。

温熱療法や振動刺激で血行促進

 炎症が落ち着き硬くなった筋肉は、血行不良を起こしている傾向も強いため振動刺激による血管拡張や筋肉の滑走性を高めることも有効になります。

入浴してあたたまると痛みが楽になる場合は、蒸しタオルをビニール袋に入れて痛い部分を温めてあげたり、カイロを福の上から当てたりするのもいいでしょう。

振動刺激の場合は、最近手に入れやすくなったマッサージガンで痛い部分を振動して血管拡張を促すのも方法です。

振動機器REBIVEを用いて筋肉の血流を促進しなが

交代浴を行う

 温かいお湯と冷たい水に交互に入るという方法があります。筋肉の血流上体を高め、硬くなってしまった筋肉の血行を促進させ、痛みの原因物質や疲労物質を血流で押し流す効果あります。

方法

ご自宅でできる交代浴の方法をお伝えします。

  1. 42℃の温水に3〜5分浸かり身体を温めます。
  2. 15〜20℃の冷水シャワーを手や足に10秒程度かけて冷やします。
  3. ①と②を3セット行います。

最後は冷水で終わることが推奨される傾向にありますが、身体が温まる感覚があった状態であれば、終わりはどちらでも構わないかと思います。

まとめ

 揉み返しについて解説しました。揉み返しと好転反応(起きても大丈夫な症状)についてご理解いただけたかと思います。今までもみ返しを感じるくらい揉んでもらわないと思っていた方は、自分の体を揉み返しがあるたびに傷つけているわけです。

筋肉が傷つき続ければ元の状態への回復は遅くなり、筋肉は硬くなりやすく、痛みが悪化する可能性も高まります。違う対処方法を試してみましょう。

あなたに適した施術が必ず見つかるはずです。姿勢や動作から問題点をしっかりと探し出してくれるお店がおすすめです。

整体サロンHarmoniaは揉み返しの無い施術を心がけています

 熊谷市の整体サロンHarmonia(ハルモニア)は、首こり・肩こり・腰痛・膝関節痛など痛み、猫背・巻き肩・反り腰などの姿勢の崩れに対しての施術・ストレッチ・トレーニング指導を行っています。

揉み返しが起きてしまった原因だけでなく、強く揉まれるきっかけとなったコリがどんな原因で起こったのか姿勢や身体の使い方をしっかりと分析した上で、必要な手技を行います。

凝り固まった筋肉に対してトリガーポイント療法を使うこともありますが、整体サロンハルモニアでは、強い痛みを伴った是術にならないよう理学療法士が開発に関わったREBIVEというマッサージガンを活用しています。

REBIVEによる振動刺激で、硬くなった筋肉の血流を促して筋肉の動きやすくし、ストレッチやその他の施術、運動と併用して揉み返しが起こらないアプローチを心がけて対応しています。

部分的な痛みが2〜3日続く可能性がある施術を行った際は、必ずその旨をお伝えしております。

マッサージガンREBIVE
  • 格安マッサージ店に行ってもその日のうちに元に戻る
  • 整形外科に行って電気治療や牽引療法をやってもらってるが変化がない
  • 他店で揉み返しがあり症状がひどくなってしまった

といった方の施術を対応させていただいております。

ただ硬いところだけを揉むマッサージで自分の体をごまかし続けることをやめて身体を一回リセットしませんか?

整体サロンHarmoniaには、キネシオテーピング協会認定のキネシオテーピングトレーナーが在籍しているため、お客様に必要なテーピング方法を指導します。

リハビリ系国家資格を所持したスタッフが解剖学・運動学に基づいたアプローチで、あなたの身体の不調を改善させます。ぜひご相談ください!

ご予約方法

 整体サロンHarmonia(ハルモニア)は完全予約制です。以下の予約フォーム、LINE、お電話のいずれかでご予約ください。

※オンラインでの楽器奏者のコンディショニング相談に関しては、予約フォームあるいはLINE予約よりご予約ください。
※予約フォームは予約は希望時間の1時間前までです。当日予約をご希望の方はお電話かLINEが確実です。

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