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アコーディオン奏者に起こる肩こりの原因と対策について

アコーディオンを弾いてる写真です。

 アコーディオンは、サイズによって重さが異なりますが、2〜15kgと幅はあるものの、重たい楽器です。演奏中はそれを常に体の前側で抱えて蛇腹を広げたり縮めたりすることで演奏するため、楽器の重みが肩ベルトを伝って負担となり肩こりを感じる方がいます。

 アコーディオン奏者の演奏姿勢をチェックさせていただき、肩こりが起こりやすい原因として考えられることや実際に起きていたことがいくつかありました。また原因に対して行える対策としてご提案したことで演奏姿勢が楽になり肩の力みが少なくなったと感想をいただいたので、原因と対策についてシェアしていきたいと思います。

アコーディオンの演奏姿勢

 アコーディオンの演奏姿勢は、立って演奏する場合は肩ベルトのみでアコーディオンを支え、座って演奏するときは、肩ベルト以外に左膝の上に本体を置き演奏します。

鍵盤式のアコーディオンを座奏する場合、鍵盤の左端(根本の部分)が顎下に位置するように全体をやや左にずらして構えるのが一般的と言われています。

アコーディオン演奏中の肩こりの原因

 アコーディオンの演奏姿勢を踏まえて、肩こりが起こる原因を挙げていきます。

アコーディオンの肩ベルトの位置が肩甲骨の外側にある

 アコーディオンを背負うための肩ベルトの位置が肩甲骨の外側にあると、アコーディオンの重みがベルトにかかった際に肩を前に引っ張り出す負担がかかりやすくなります。

肩を前に引っ張り出す負担は、猫背・巻き肩につながるとともに、首こり・肩こり・背中の痛みにつながります。

アコーディオンの肩ベルトが短すぎる

 アコーディオンを上半身に密着させるためにベルトを短くセッティングすると、座奏にて左太ももに楽器を乗せようとすると背中を丸めて載せてしまう場合があります

座り姿勢が悪い

 立奏において背中を丸めて頭を身体よりも前に突き出すような姿勢であったり、座奏において背中・腰を丸めて演奏していたりすると首・肩の筋肉はこりやすくなります。

アコーディオン演奏中の肩こりへの対策

アコーディオンの肩ベルトの長さを調節する

 アコーディオンを身体に密着させるように装着できるようにベルトを調整する人が多いですが、立奏と座奏でベルト位置を調節をおすすめします。

座奏では身体に密着させて短く調節してしまうと、膝の上に載せようと思ったときに背中を丸める姿勢になりやすいため、膝の上において、背筋がしっかりと立てられるようにベルトの長さを猫背にならない長さへの調整が必要です。

アコーディオンの肩ベルトに横ベルトを追加でつける

 体格が細い人の場合、アコーディオンのベルトが肩甲骨の外側まで広がってしまうことがあります。肩甲骨の外側にベルトが来ると肩を前に引き出す負担がかかりやすくなり、肩こりの原因となります。

肩ベルトを身体に合った長さに調整しても、肩甲骨の外側に広がってしまう場合は、脇の下の高さのところにリュックサックの胸ベルトのような15〜20cm程度のベルトを追加してみるのも1つの方法です。

肩ベルトが肩甲骨の中央に位置するように調節してみると背中全体でアコーディオンを背負うことができ、肩の負担を減らすことができます。

アコーディオンをみぞおちで支えるイメージにする

 アコーディオンの鍵盤・ボタン部分を覗き込むことがあるため頭を下げると同時に背中を丸めて猫背姿勢になってしまうことがあります。

猫背姿勢が続くと肩こりの原因となるため、身体に密着させているアコーディオンを胸の中央部分あるいはみぞおちあたりで押し支えるようにすると背筋も起きやすくなり骨盤を立てる位置にイメージしやすくなるため肩の負担が減ります。

肩周囲の力みも減るので蛇腹の操作や鍵盤・ボタンの操作が行いやすくなります。

ストレッチをする

 アコーディオンのセッティングを変えても肩こりに変化がない場合は、アコーディオンを背負っている負担による肩・首の疲労が問題であるため、疲労回復を促すために首・肩のストレッチが重要です。脇の下・脇腹の筋肉も伸ばしておくと効果的です。おすすめのストレッチ動画を紹介します。

リハビリや整体を受ける

 セルフケアなどでも解消できない肩こりは、筋肉の阻血状態が取り切れておらず血行不良が起きている状態を解消できていない状態です。演奏姿勢に基づいて肩こりが起こっている原因から整形外科でのリハビリや整体にて解消してもらうのも方法です。

Harmoniaでできるアコーディオン奏者の肩こり対策

肩こりの原因となっている前鋸筋の施術を行っているところになります。前鋸筋の柔軟性が改善しないと肩こりはほとんど良くなりません。

 整体サロンHarmoniaがアコーディオン奏者の方の肩こり対策として行っていることをご紹介します。

整体施術

 アコーディオンの演奏姿勢に基づいて肩こりの原因となる姿勢の崩れに関連する筋肉の硬さや、関節の柔軟性の低下している部分をトリガーポイント療法や関節モビライゼーション、振動刺激療法などの技術を用いて改善に導きます。

ストレッチ

 肩こりを起こしている筋肉は伸び縮の機能が悪くなり、血行不良を起こしているため、ストレッチを行うことで血行を促してこりをほぐしていきます。持続的に伸ばす静的ストレッチだけでなく、筋肉を動かしてほぐす動的ストレッチも行っています。

自重トレーニング指導

 肩こりを解消するために必要な肩甲骨周囲や体幹の筋肉を自分自身の体重を用いて行う自重トレーニングを行います。筋トレは必要ないとおっしゃる方も多いですが、姿勢の崩れを伴っている方の多くが筋力バランスが崩れているため、バランスを整えるための筋トレが必要な場合が多いです。

ご利用いただく方の姿勢や身体の使い方に基づいて必要なトレーニングを提案し、肩こり解消へ導きます。

演奏姿勢に基づいたボティワーク

 アコーディオンの演奏姿勢を踏まえて、鍵盤を操作するときの腕の使い方や蛇腹を伸ばしたり戻したりするときの力を入れる身体の使い方の提案を行います。首や肩に力まないようにするための身体の使い方をボディワークを通してお伝えしています。

身体の使い方が変わるだけでも、首・肩の力みが抜けて肩こりが起きにくくなることもあります。

楽器のセッティングや演奏姿勢の提案

 アコーディオンを楽に抱えるためにベルトの長さ調整や座奏のときの楽器を左太ももに置く位置の調整、負担のかからない演奏姿勢のご提案をいたします。

解剖学・運動学に基づいた人間本来の動きを基準にした姿勢の提案をするため肩こりが楽になります。

まとめ

 今回は、アコーディオン奏者に起こる肩こりの原因と対策についてご紹介しました。演奏中に肩こりがひどくなると指の力みや集中力の欠如からミスにつながる要因にもなったりします。楽しく演奏するためにベルトの調整や姿勢の見直し、ストレッチなどを行ってみましょう。

アコーディオン自体の調整だけでなく、自分の体のケアにも目を向けてみてください。きっとパフォーマンスアップに繋がるはずです。

整体サロンHarmoniaは、楽器奏者の方の身体の不調を取り除くための「楽器奏者のコンディショニング」を行っております。演奏中の肩こり・首こり・腱鞘炎・指の動かしにくさ等を改善に導く施術を行っておりますので、ぜひご相談ください。

ご予約方法

 整体サロンHarmonia(ハルモニア)は完全予約制です。以下の予約フォーム、LINE、お電話のいずれかでご予約ください。

※オンラインでの楽器奏者のコンディショニング相談に関しては、予約フォームあるいはLINE予約よりご予約ください。
※予約フォームは予約は希望時間の1時間前までです。当日予約をご希望の方はお電話かLINEが確実です。

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